「銀行から融資を受けたいのに、なかなか審査に通らない」
「事業計画書を提出したけど、銀行担当者から細かく突っ込まれて苦労した」
こうした悩みを抱える経営者は少なくありません。
特に創業間もない企業や赤字が続いている企業では、資金調達が大きな壁になります。
実はその原因の多くは、「自分だけで融資を進めている」ことにあります。銀行融資は単に数字を並べるだけでは通りません。銀行が安心できる計画と説明が揃っていなければ、どれだけ頑張っても融資は難しいのです。
自力融資申請は落とし穴だらけ!経営者が直面するリスク
もし一人で融資に臨んだ場合、次のような4つのリスクが生じます。
- 書類不備や説明不足で落ちやすい
- 必要以上に時間を取られる
- 条件が悪くなる可能性がある
- 精神的な負担が大きい
それぞれ具体的に解説します。
書類不備や説明不足で落ちやすい
銀行が最も重視するのは「返済できる根拠」です。
売上見込みや資金繰りに説得力が欠けると、審査落ちの可能性が高まります。
必要以上に時間を取られる
担当者に呼ばれて何度も説明し直したり、追加資料を作らされたりします。その結果、本業である営業や仕入れに時間を割けなくなり、機会損失が発生します。
条件が悪くなる可能性がある
交渉力が不足すると、金利が高めに設定されたり、返済期間が短くされたりと、不利な条件を飲まざるを得ないケースもあります。
また、希望額が下りなかったり融資そのものが否決されると、資金ショートに直結します。さらに「審査落ち」の履歴が残り、次回以降の融資にも悪影響を与えかねません。
精神的な負担が大きい
銀行担当者から厳しい質問を浴び続けるのは大きなストレスです。不安を抱えながらの交渉は精神的に消耗します。
このように、自力での融資申請はリスクが非常に高いです。
知らないと損する!銀行融資で失敗しない4つの鉄則
融資を成功させるために必要なのは以下の4つがポイントです。
融資で失敗しない4つの鉄則
- 信用される事業計画書の作成
- 会社の弱点の事前修正
- 有利に条件交渉を進める
- 銀行と信頼関係を築く
それぞれ具体的に解説します。
信用される事業計画書の作成
銀行に信用される事業計画書を作るのは融資成功の第一歩です。
銀行は「返済できる見通しがあるか」を最も重視します。
たとえば「来期は売上が1.5倍になる予定です」と書くだけでは信用されません。過去の売上データ、契約済みの取引先、今後の販売戦略など、裏付けを添えて計画を示すことで初めて「実現可能性がある」と評価されます。
会社の弱点の事前修正
直近の決算が赤字だったり、資金繰り表に抜け漏れがあると、銀行は警戒します。
そのため「赤字の原因をどう改善したか」を明確に説明できるようにしておくことが大切です。たとえば、「仕入れコスト削減のために新規取引先を開拓した」「不要な経費を削減した」といった改善策を数字で示すと安心感につながります。
有利に条件交渉を進める
銀行の提示する条件をそのまま受け入れてしまうと、金利が高めに設定されたり、返済期間が短くなってしまうことがあります。
たとえば「毎月の返済負担を軽くするために返済期間を5年から7年に延ばしたい」と交渉できれば、資金繰りに余裕が生まれます。条件を比較検討し、必要に応じて交渉する準備を整えておくことが欠かせません。
銀行と信頼関係を築く
銀行は「数字」だけでなく「経営者の人柄」や「誠実さ」も見ています。
定期的に業績報告を行ったり、資金の使い道をきちんと説明することで、「この経営者なら安心して融資できる」と思ってもらえます。逆に、質問をはぐらかしたり曖昧な返答を繰り返すと、信用を失う原因になります。
これらを一人で完璧にこなすのは、現実的に難しいといえるでしょう。
融資に強い税理士に頼むメリットと見極める5つのポイント
銀行融資で失敗しないためには「融資に強い税理士」に依頼するのが最も手っ取り早い解決策です。
融資に強い税理士に依頼するメリット
融資に強い税理士に依頼すると以下のように5つのメリットがあります。
- 銀行に信頼される事業計画書が作れる
- 銀行との交渉を優位に進められる
- 弱点を事前に修正できる
- 融資スピードが速くなる
- 融資成功率が上がる
プロに任せることで、手間をかけることなくスピードも成功率も上がります。
銀行に信頼される事業計画書が作れる
融資に強い税理士は金融機関が重視する「数字の見せ方」を熟知しています。
たとえば、自分だけで作ると売上予測が甘すぎたり、経費計上に漏れがあったりしますが、税理士が作成すると「過去3年分の売上推移」「既存取引先との契約状況」「資金繰り計画」を根拠として示せます。その結果、銀行担当者に「返済可能性が高い」と納得してもらいやすくなります。
銀行との交渉を優位に進められる
経験豊富な税理士は日常的に銀行担当者と接しており、信頼関係があります。
たとえば、融資の条件交渉で「返済期間を延ばしたい」「金利を下げたい」と相談した場合、税理士を通すだけで銀行が安心し、スムーズに話が進むケースが多いです。経営者が一人で交渉するよりも、条件が有利になりやすくなります。
弱点を事前に修正できる
融資前に「赤字の原因の整理」「資金繰り表の改善」「不要経費の削減」などのアドバイスを受けられます。
たとえば、過去の申告内容に軽微なミスがあれば税理士が修正し、銀行に良い印象を与えられます。これにより「この会社は計画性がある」と評価され、融資通過の可能性が上がります。
融資スピードが速くなる
書類不備や説明不足が減るため、銀行の審査がスムーズに進みます。
急な資金ニーズがある場合でも、税理士が事前に必要書類を整えてくれるので、申請から入金までの期間を短縮できます。例えば、自社だけで準備すると2〜3週間かかるところを、税理士を通すと1週間以内に進むこともあります。
融資成功率が上がる
銀行は「税理士がサポートしている」というだけで安心感を持ちます。
特に融資実績の少ない会社や赤字決算の会社でも、税理士の存在が「信頼できる経営者」と評価され、融資が通りやすくなります。実際、税理士が関わった案件は、自己申請だけの場合と比べて成功率が数割高まるケースもあります。
普通の税理士と融資に強い税理士の違い
税理士がすべて融資に強いわけではありません。普通の税理士と融資に強い税理士では以下のような違いがあります。
普通の税理士の特徴
普通の税理士は、主に 税務申告や会計処理 を中心に業務を行います。
- 例:確定申告、月次・年次決算、帳簿作成など
銀行融資に関しては、基本的に 資料作成や交渉のサポートは行わない のが一般的です。
そのため、経営者が融資を受けたい場合でも、銀行が重視する「返済可能性を示す事業計画書」や「資金繰り表のチェック」までは対応してくれないケースが多くあります。
融資に強い税理士の特徴
融資に強い税理士は、 金融機関の目線で資料を作成 し、事業計画の策定や銀行面談への同席なども行います。
- 例:銀行が重視する売上予測や資金繰りの根拠を数字で示す
銀行融資に関しては、基本的に 資料作成や交渉のサポートは行わない のが一般的です。
そのため、経営者が融資を受けたい場合でも、銀行が重視する「返済可能性を示す事業計画書」や「資金繰り表のチェック」までは対応してくれないケースが多くあります。
- 制度融資や公的融資の申請サポート
さらに、過去の経験から銀行担当者が何を重視するかを熟知しているため、融資審査をスムーズに進めるためのアドバイスや条件交渉も可能です。
普通の税理士と融資に強い税理士の違い
項目 | 普通の税理士 | 融資に強い税理士 |
主な業務 | 税務申告・会計処理 | 税務申告・会計処理+融資サポート |
銀行交渉 | 基本行わない | 面談同席、条件交渉可能 |
資料作成 | 法令上の正確性重視 | 金融機関目線で説得力のある計画書作成 |
制度融資 | 知識が浅いこともある | 制度融資・公的融資に詳しい |
経営者が融資をスムーズに受けたい場合や、条件を有利に進めたい場合は、 融資に強い税理士のサポートを受けることが有効 です。
融資に強い税理士を見分けるチェックポイント
融資に強い税理士を選ぶ際は、単に税務や会計に詳しいだけでなく、金融機関の審査や資金調達の経験が豊富であることが重要です。
融資に強い税理士を見分けるためのポイントは概ね5つあります。
融資に強い税理士5つのポイント
- 実績を公開しているか
- 金融機関とのパイプがあるか
- 資金繰り・事業計画の支援を業務に含めているか
- 経営者の立場で返済まで考えた提案をしてくれるか
- 公庫・保証協会付き融資などの制度に詳しいか
具体的に掘り下げて解説します。
❶実績を公表しているか
融資に強い税理士は、過去の資金調達実績を公開していることが多いです。
例えば
「創業融資1億円サポート」「運転資金融資3,000万円の調達支援」の実績
こうした実績があると、銀行や公的機関が信頼するノウハウを持っていることがわかります。
❷金融機関とのパイプがあるか
日頃から銀行や信用金庫、商工会議所などと接点を持っている税理士は、銀行担当者がどこを重視するかを熟知しています。
例えば
面談前に提出資料のチェックや補足説明のアドバイスができる
こうした関係性は、審査をスムーズに進める上で大きな強みになります。
❸資金繰り・事業計画の支援を業務に含めているか
融資に強い税理士は、単に帳簿を作るだけでなく、事業計画書や資金繰り表の作成支援も行います。
例えば
売上予測や返済計画を銀行目線で数字に落とし込み、説得力ある計画書を作成できる
これにより、融資審査で「返済可能性が高い」と評価されやすくなります。
❹経営者の立場で返済まで考えた提案をしてくれるか
税理士は、融資を受ける側の経営者の立場で、返済負担や資金繰りまで考慮した提案を行えるかが重要です。
例えば
金利や返済期間のシミュレーションを行い、無理のない返済計画を提示できる
単に「融資を通す」だけでなく、経営を圧迫しないプランを立てられるかがポイントです。
❺公庫・保証協会付き融資などの制度に詳しいか
制度融資や日本政策金融公庫、信用保証協会付き融資など、公的制度に詳しい税理士は、通常よりも融資を受けやすくするノウハウを持っています。
例えば
「創業融資制度融資の申請書類作成支援や、条件に合わせた計画書の作り方の指導ができる
認定支援機関であれば、こうした制度融資の活用にも強みがあります。
このチェックポイントを押さえることで、 ただの税理士ではなく、融資に強い「頼れるパートナー」として活用できる税理士 を見極めやすくなります。
自力でネット検索頼みの税理士探しがNGな理由
融資に強い税理士を探す場合、自力でインターネット検索で見つけるのはおすすめしません。
なぜなら、自力でインターネット検索で探すには膨大な労力が必要なうえ、融資の専門ノウハウがあるかどうかを素人目では判断できないことからです。
自力でインターネット検索で探すリスク
インターネット検索で自分で税理士を探そうとすると、次のような理由で効率が悪くなりがちです。
- 比較の手間が大きい
検索で出てくる税理士事務所は数が膨大で、ホームページの情報だけでは料金体系や得意分野が分かりにくいことが多いです。複数の事務所に問い合わせて条件をそろえて比較するには、時間と労力がかかります。 - 面談後に断るストレス
実際に面談してみると「思ったほど融資に強くない」「話しにくい」など相性が合わないケースもあります。その場合、自分で直接コンタクトした相手に「今回は見送ります」と断るのは心理的な負担が大きく、結果として選び直すのを先延ばしにしてしまうことがあります。
つまり、自力検索では 「情報収集に時間がかかる」+「合わない場合の断りづらさがストレスになる」 ため、効率が悪くなりやすいのです。
融資のノウハウのない税理士と契約するリスク
希望に沿う税理士が見つからず、融資のノウハウがない税理士に依頼すると、売上や利益の見積もりが甘く、銀行が重視する指標を押さえていない事業計画書になりがちです。
その結果、金融機関からの信頼を得られず、交渉も不利に進みます。実際には融資が可能な状況でも、サポート不足によって否決され、資金調達の大事なタイミングを逃してしまうリスクがあります。
税理士探すには税理士紹介サイトがおすすめ
そこで、おすすめなのが税理士紹介サイトです。
税理士紹介サイトは無料で税理士を紹介してくれるサービスです。
税理士紹介サイトに問い合わせると、あなたの専属の担当者が、希望に合う税理士を複数ピックアップし、面談のスケジュールを組んでくれます。面談して、相性が悪く断る場合は、代わりに断ってくれ、次の税理士を探してくれます。
税理士紹介サイトのメリット
税理士紹介サイトを利用すると、自力で探す場合のリスクを次のように回避できます。
- 条件に合う税理士だけを紹介してもらえる
紹介サイトでは、融資に強い・得意分野が合うなど、自分の希望条件に沿った税理士を最初から絞り込んで紹介してくれます。そのため、無駄に多くの事務所に問い合わせて比較する手間が省けます。
- 断るストレスが軽減される
もし紹介された税理士と面談して「合わない」と感じても、紹介サイトを通して手続きを進めるため、直接断る必要がなく心理的負担が少なくなります。
- 比較が効率的にできる
複数の税理士をまとめて紹介してもらえるので、料金や実績、得意分野を簡単に比較できます。自力で何度も問い合わせる必要がなく、時間と労力を大幅に節約できます。
つまり、税理士紹介サイトを使うことで 「比較の手間」「断るストレス」「選び直すリスク」 をまとめて回避でき、効率よく自分に合った税理士を選べるのです。
税理士紹介サイトの利用の流れ
税理士紹介サイトを利用する際はどんな流れになるのか?多くの税理士紹介サイトでの登録の流れを図解しました。
登録フォームに入力して送信

税理士紹介サイトの公式サイトよりフォームに入力します。
担当者による状況や税理士への要望のヒアリング

担当者より電話があります。
事業の概要や規模、税理士に対する要望など、税理士を選定するにあたっての情報のヒアリングがあります。
税理士の選定・紹介

担当者が登録税理士の名から選定し税理士を紹介します。
一般的に2~3人の候補を挙げてくれます。また、面談の日程調整も担当者が設定してくれます。
税理士との面談

紹介された税理士と面談します。時節柄オンライン面談が主流になります。
サービス内容。税理士費用なども打合せし、納得いけば契約。
税理士と面談して、合わないと感じた場合は、後日担当者を通じて断ることができます。
その後も契約が決まるまで、何度でも無料で紹介してもらうことができます。
税理士紹介サイトのデメリット
メリットがたくさんある税理士紹介サイトですが、当然デメリットもあります。
ズバリ税理士紹介サイトのデメリットは、
税理士紹介サイトによって、サービスや税理士の質に差がある
という1点に尽きます。
税理士紹介サイトは大小さまざまで、十数社存在します。利用が無料とはいえ、規模が小さいところや実績が乏しいところでは、
- 登録税理士が少なく希望の税理士が見つからない
- 担当者のサービスが悪い
- 登録してもレスポンスが悪く、ほったらかしにされる
など、一向にいい税理士が見つからないといったことになりかねません。
では、どんな税理士紹介サイトにすればよいのか?税理士紹介サイトの選び方をお教えします。
税理士紹介サイトの選び方
税理士紹介サイトの選び方の基準は、
具体的には、「①登録税理士の質・人数、②担当者のサポート、③運営年数・実績」の3つです。
登録税理士の質・人数
税理士紹介サイトでは、登録税理士を審査するところもあります。審査しているところが一番ですが、そうでなければ、登録税理士の人数が多いほど、いい税理士に出会う可能性は高くなります。
担当者のサポート
税理士選びでは、税理士との面談・報酬の交渉が必要です。
忙しいときの日程調整は大変ですし、価格交渉は苦手という方もいますよね。
そこで、税理士との面談の日程調整や価格交渉も担当者にお任せできるところがおすすめです。
運営年数・実績
税理士紹介サイトの運営年数が長く実績が多いほど、登録税理士の数も多く、担当者のスキルも高くなる傾向にあります。
税理士紹介サイトを選ぶ際は、「運営年数が長く」「実績が多い」ところを重点的に選びましょう。
おすすめの税理士紹介サイトについては、以下の記事でくわしく解説しています。
税理士紹介サイトのおすすめ【2025年9月最新】主要5社を徹底比較!
融資成功のカギは税理士選び!
銀行融資を自力で進めると、書類不備や説明不足で落ちやすく、交渉条件が不利になるなど多くのリスクが伴います。
特に創業間もない企業や赤字続きの会社では、審査通過のハードルが高く、精神的な負担も大きくなります。
融資成功のためには、信用される事業計画書の作成や弱点の事前修正、条件交渉、銀行との信頼関係構築が欠かせません。これらを効率的に進めるには、金融機関の審査や資金調達に詳しい「融資に強い税理士」のサポートが有効です。
税理士紹介サイトを利用すれば、条件に合う税理士の紹介や面談調整、断り代行などが受けられ、比較の手間やストレスを軽減できます。結果として、効率よく自分に合った税理士を選び、融資成功の可能性を高めることが可能です。