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融資審査

銀行融資の​審査が​通らない​会社の​断られる​理由9選

2025年10月2日

しょうじ

税理士事務所で約20年にわたり勤務し、税務申告や税務調査の立ち会い、開業手続き、融資サポートなど幅広い実務を経験。これらの知見をもとに、起業家向けに、業界経験者ならではの専門的な視点と、客観的な視点の双方から、有益な情報を発信しています。

「銀行に融資を申し込んだのに通らなかった…」
そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

資金が思うように調達できないと、日々の資金繰りはもちろん、新しいチャンスを掴むことさえ難しくなってしまいます。

しかも、理由をはっきり理解しないまま再度申込みをしてしまうと、信用力をさらに落とし、今後の融資の道を自ら閉ざしてしまう恐れもあるのです。「なぜ通らないのか」を知らないままでは、改善の糸口も見つかりません。


本記事では、銀行融資が通らない代表的な10の理由を整理し、「改善すれば再挑戦できるケース」と「他の資金調達を検討すべきケース」に分けて詳しく解説します。あわせて、銀行以外の有効な選択肢である「日本政策金融公庫の融資」「ビジネスローン」「ファクタリング」についても紹介します。きっと、今の状況を打開するヒントが見つかるはずです。


融資に落ちた理由を正しく理解し、改善に向けて動けるのは、いまこの記事を読んでいる経営者のあなただけ。ここでの気づきが、次の資金調達成功につながります。


一人で抱え込まずに、まずはこの記事を最後まで読み進めてください。資金繰りに悩む不安を少しでも軽くし、前へ進む一歩を一緒に見つけていきましょう。

銀行融資が​通らない​会社の​断られる​理由9選

融資が通らない場合のほとんどは、「返済可能性」と「信用力」に直結しています。銀行は「貸したお金を確実に返してもらえるか」を最重視するため、これらの問題があると融資は難しくなります。

銀行融資の審査が通らない場合の10のケースを挙げてみます。

税金や社会保険料、電気・ガス・水道などの公共料金を滞納していると、金融機関は「基本的なお金の管理ができていない」と判断します。

特に税金の滞納は信用に大きく関わり、融資審査において大きなマイナス要因です。

融資申込時の事業計画書が曖昧だったり、収支の見通しが現実的でなかったりすると、銀行は返済可能性を判断できません。

また、提出書類に不備があると「準備不足=信頼性が低い」と見られます。

「何のために」「いくら必要か」がはっきりしていないと審査は通りません。

たとえば設備投資目的と説明しながら、必要金額が大きすぎたり小さすぎたりすると、資金計画の精度を疑われます。

自己資金が少ない場合、銀行は「リスクをすべて金融機関に押し付けている」と考えます。

創業融資などでは特に、自己資金をどれだけ用意できるかが信頼性の指標になります。

資産より負債が多い債務超過や、毎期赤字が続いている場合、返済原資を確保できないと判断されます。

経営改善計画がない限り、金融機関は融資に慎重になります。

銀行ごとに企業ごとの融資限度枠があります。すでに限度額いっぱいまで借り入れていると、新規融資は難しくなります。

別の金融機関に相談しても「借入過多」と見られる可能性があります。

銀行は取引先を「格付け」でランク分けしています。財務内容や利益水準、返済状況などでスコア化され、格付けが低いと融資判断が厳しくなります。

改善には財務体質の強化が必要です。

代表者個人のクレジットやローンの延滞、法人の返済条件変更(リスケジュール)などは「金融事故」として記録されます。こうした情報があると、新規の融資はほぼ不可能です。

融資は返済が前提です。営業利益やキャッシュフローから返済資金を確保できない場合、銀行は融資を認めません。

将来の収益見通しがあっても、現状で返済余力がないと通らないケースが多いです。

安易なダメもとの申込で被る5つの不利益

銀行に融資を申し込むと、必ず決算書などの資料を提出しなければなりません。
その時点で業績が悪ければ、銀行は経営悪化を深刻に受け止めます。

そのため、安易にダメもとでの申し込みは、新規融資だけではなく、既存取引にも影響が及びます。

既存融資の条件が厳しくなる

銀行は経営の悪化を知ると、リスクを回避しようと既存融資の条件を見直すことがあります。

具体的には以下のような不利益を受ける可能性があります。

  • 金利を年1.5%から3%へ引き上げられる
  • 追加の担保を要求される
  • 保証人を増やすよう求められる
  • 返済期間を短縮される

融資枠が減らされる・止まる

「これ以上貸すのはリスクが高い」と判断されると、融資枠そのものが減らされることがあります。

例えば、運転資金として5,000万円の枠があっても、業績悪化を理由に2,000万円まで減額されるといったケースです。最悪の場合、追加融資がまったく受けられないこともあります。

既存融資の回収を迫られる

追加融資を申し込んだことで、かえって既存融資の返済を急がされる場合があります。

  • 期限の利益喪失条項が適用される
  • 一括返済を要求される
  • 債権回収部門へ案件が移される

このような動きは資金繰りを一気に悪化させ、経営を圧迫しかねません。

取引全体に影響が広がる

融資だけでなく、銀行との取引関係全般に影響が出る点も見逃せません。

  • 当座貸越枠の削減
  • 手形割引の停止
  • 預金口座の監視強化

日常的な資金の出し入れや決済にも制約がかかり、経営の自由度が下がってしまいます。

信用情報にも悪影響が及ぶ

さらに深刻なのは、これらの動きが信用情報に反映されることです。

銀行がその企業の信用格付けを下げると、その情報は信用保証協会や他の金融機関にも共有さ

重要なのは​再申込か方​向転換するかの​判断

改善して​申し込み可能な​場合

以下の3つは「信用」や「説明不足」によるマイナス評価ですが、改善策を取れば十分に再挑戦できる内容です。

改善して​申し込み可能な場合

  • 税金や​公共料金の​滞納
  • 事業計画の​問題や​書類不備
  • 資金使途と​必要額の​不一致

税金や​公共料金の​滞納

滞納は「信用が低い」と見られますが、完納や分納計画の実行で改善可能です。支払い実績を示せば再審査の見込みがあります。

事業計画の​問題や​書類不備

計画が甘い、書類が不完全だと不安視されます。ただし、数字に基づいた計画に修正し、必要書類を整えれば再挑戦できます。

資金使途と​必要額の​不一致

使い道が曖昧、金額が多すぎると「返せない」と判断されます。見積書や根拠資料で明確化すれば通る可能性が高まります。

別の​資金調達方​法を​検討すべき​場合

以下の場合は、融資は難しいので、別の資金調達を検討する方が賢明です。

別の​資金調達方​法を​検討すべき​場合

  • 自己資金不足
  • 債務超過や​恒常的な​赤字状態
  • 融資限度枠に​達している​
  • 銀行の​格付けが​低い
  • 金融事故歴​(代表者の​信用情報と​法人の​返済猶予歴)​
  • 返済原資が​捻出できない

自己資金不足

事業に自己資金をほとんど入れていないと、銀行は「リスクを負っていない」と判断し、再審査でも通りません。

債務超過や​恒常的な​赤字状態

返済原資が期待できないため、銀行は融資できません。再申し込みではなく事業再生や補助制度の利用を考えるべきです。

融資限度枠に​達している​

すでに銀行が設定した融資枠を使い切っている場合、追加融資は不可。新たな借入先を探す必要があります。

銀行の​格付けが​低い

格付けが低い企業は「将来返せないリスクが高い」と判断されるため、改善に時間がかかり、すぐの再融資は見込めません。

金融事故歴​(代表者の​信用情報と​法人の​返済猶予歴)​

延滞や代位弁済などの記録があると信用情報に傷がつき、融資はほぼ不可能。信用情報が回復するまで待つしかありません。

返済原資が​捻出できない

利益やキャッシュフローで返済できない状態では、融資は絶対に通りません。まずは事業改善が先決です。

銀行融資以外の資金調達方法

銀行融資の審査が不安な場合でも、資金調達自体をあきらめることはありません。

銀行以外にも資金を調達する方法はいくつかあります。その代表的なものが「日本政策金融公庫の公的融資」「ビジネスローン」「ファクタリング」です。

日本政策金融公庫の公的融資

日本政策金融公庫の公的融資は、国が運営する金融機関から借りられる制度です。

銀行に比べて金利が低く、返済期間も長めに設定できるのが特長です。創業したばかりで銀行実績がない人や、できるだけ金利を抑えて安定的に資金を確保したい人に向いています。

日本政策金融公庫の公的融資についてはこちらの記事でくわしく解説しています。
資金繰りが​苦しい​会社が​公的融資を​利用して​3ステップで​経営を​改善する​方​法

ビジネスローン

ビジネスローンはノンバンク系の金融機関が提供する融資です。

銀行よりも審査が早く、最短で即日借りられることもあります。担保や保証人が不要な場合も多いため利用しやすい反面、金利は高めです。急ぎで資金が必要な人や、銀行から借りにくい状況でもとりあえずつなぎ資金を確保したい人に適しています。

ファクタリング

ファクタリングは売掛金(取引先に請求済みだがまだ入金されていないお金)を現金化する方法です。

融資ではないため、借金にならず信用情報にも影響しません。ただし手数料がかかります。売掛金の入金を待たずに資金が欲しい人や、融資を受けにくい状況でも売掛先がしっかりしている人に向いています。

また、以下の​場合は​日本政策金融公庫の​融資や​ビジネスローンも審査は通りにくいので​、資金調達としては、ファクタリングのみに​なります。

  • 債務超過や​恒常的な​赤字状態
  • 金融事故歴​(代表者の​信用情報と​法人の​返済猶予歴)​
  • 返済原資が​捻出できない​

ファクタリングについてはこちらの記事でくわしく解説しています。
売掛金を​現金化して​早期回収する​ファクタリングとは?

融資審査が関係ないファクタリングとは

ファクタリングは、企業が持つ売掛債権をファクタリング業者に売却し、早期に現金化する資金調達手段です

ファクタリングとは

ファクタリングとは、企業が持つ売掛債権(入金前の売掛金や売掛手形)をファクタリング業者に売却し、早期に現金化する資金調達手段の一つです 。

これは、売掛先からの入金サイクルや月末の支払いなど、急場の資金繰りが必要な企業におすすめの方法です 。手数料は発生しますが、最短即日~数日で入金されるのが特徴です。

ファクタリングが融資審査と関係ない理由

ファクタリングは、お金を借りる資金調達の方法ではないため、信用情報に影響しません 。

このため、銀行融資で資金調達する予定がある場合でも、ファクタリングの利用が融資審査に影響を与えることはありません。

また、ファクタリングの審査では、融資とは異なり、利用する企業の借入状況も確認されますが、最も重視されるのは売掛先(取引先)の信用力です 。売掛先の経営状況に問題がある場合や、売掛債権に問題がある場合は、買取不可となることがあります

ファクタリングの利用者の声

ファクタリングは融資ほど馴染みがないため、実際に利用するイメージがわかないかもしれません。そこで、業界大手の2社、ファクタリングサービスQuQuMoを運営するアクティブサポートと株式会社アクセルファクターの2社の利用者の声をまとめました。

QuQuMo(アクティブサポート)の利用者の声

口コミ❶⭐⭐⭐⭐⭐

コロナ禍で赤字決算となり銀行融資が難しい中、得意先の支払い遅延やプロジェクト延期で資金繰りに行き詰まり、初めてファクタリングを利用。親身かつ迅速に対応し、午前中に相談した当日に入金が実行され、大変助かったと感謝しています。

コロナ渦の影響で前年度は赤字決算で銀行融資も難しいところ得意先の支払の遅延やプロジェクトの延期等で資金繰りがどうしようもならない状態の時に初めてのファクタリングとして相談させていただきました。

とても親身に相談していただき尚且つ迅速な対応をしていただけました。午前中に初めて相談・依頼してその日の夕方に入金していただき本当に助かりまして感謝しております。

資金調達の一つの手段としてまた利用させていただきたいと思います。

口コミ❷⭐⭐⭐⭐⭐

大型工事の先行費用が必要だったものの銀行融資では間に合わず、アクティブサポートを利用。必要書類が少なく、契約までオンラインで完結し、即日で資金を調達できたことで大変助かったと評価しています。

大型工事の受注があり先行して材料費や外注費の資金が必要となりましたが用意出来ず、銀行からの融資では間に合わないため、アクティブサポートさんに申し込みました。

必要書類も少なく申し込みから契約までオンラインで完結、必要な資金を即日調達でき、本当に助かりました。

口コミ❸⭐⭐⭐⭐⭐

初めてのファクタリングで不安だったものの、丁寧な説明で安心でき、数ヶ月利用する中で素早く丁寧な対応に感謝しているとの声です。今後も引き続き利用したいとしています。

初めてのファクタリングで正直不安でしたがとても丁寧に教えて頂けてすぐに不安がとけました。

数ヶ月お世話になっておりますが
素早い対応、丁寧な対応感謝しています。
これからもよろしくお願いします、

QuQuMo(アクティブサポート)の評判はこちらの記事でくわしく紹介しています。
QuQuMo(ククモ)の評判は?利用者のリアルな口コミとメリット・デメリットを徹底解説!

アクセルファクターの利用者の声

口コミ❶⭐⭐⭐⭐⭐

建設業を営むが、過去の破産歴から銀行融資を受けられず、起業直後からファクタリングを利用。これまで5社と取引した中で、アクセルファクターが最も親身で粘り強く対応してくれたと評価しています。

建設業を営んでおります。
過去に破産した経験があるため、金融機関からの融資をうけることができないので、2年前に起業した直後からファクタリングを利用させて頂いてます。

今までに5社ほどファクタリング会社さんとお付き合いさせて頂きましたが、アクセルファクターさんが一番根気強く、親身になって対応して下さいました。
なんと言っても担当して下さったAさんがお若いのに優秀な方で、話がとてもスムーズに進んだことが有難かったです。


口コミ❷⭐⭐⭐⭐⭐

経営不振で融資を受けられず困っていたところ、アクセルファクターを利用。最初は手数料に不安を感じて他社も調べたものの、実際にはアクセルファクターの手数料が比較的安く、対応も誠実だったと評価しています。

経営が落ち込み、融資が受けられず、困っているところで、アクセルファクターさんに出会いました。けれど、手数料等半信半疑。もっと安いところはないか…等、いろいろ調べました。手数料の安さに釣られ、いろいろな会社に問い合わせたのですが、土壇場で高額な手数料を提示されたり、ことわられたり…が多く、結局、アクセルファクターさんの手数料は安い方だ…と実感しました。また、こちらの請求ミスで予定通りに入金できなかった時には、かなり無理なお願いをして助けていただきました。

おかげで、倒産の危機をなんとか免れました。感謝しています。

口コミ❸⭐⭐⭐⭐⭐

銀行融資が間に合わず困っていた際にアクセルファクターを利用し、迅速な対応で大変助かったとの声です。特に期限が迫った状況で頼りになる存在だと高く評価しています。

始めてお世話になったのは、銀行の融資が間に合うか どうかの際に対応してもらいました。

時間がかかっては意味が無いがどうなのかと思っていましたが とても迅速に対応してもらいました。


銀行の融資は結果的には自分の期限には間に合わず 大変助かりました。期限切迫の際には力強いと思っています。

アクセルファクターの評判についてはこちらの記事でくわしく紹介しています。
アクセルファクターの評判は?利用者のリアルな口コミとメリット・デメリットを徹底解説!

まとめ

銀行融資が通らない理由の多くは「返済可能性」と「信用力」に直結しており、税金や公共料金の滞納、事業計画の不備、資金使途の不明確さ、自己資金不足、消費者金融からの借入、債務超過や赤字などが主な要因です。

これらのうち、税金滞納や事業計画の甘さなどは改善すれば再挑戦可能ですが、自己資金不足や金融事故歴、返済原資の欠如などは根本的な解決が必要で、短期的な再審査は難しいでしょう。

そのため、安易に「ダメもと」で申し込むと信用低下や今後の融資機会を失うリスクもあるため、慎重な判断が求められます。

一方で、銀行融資以外にも資金調達の選択肢は存在します。日本政策金融公庫の公的融資は低金利・長期返済が可能で創業期にも利用しやすく、ビジネスローンは審査が早く担保不要の場合も多いため緊急資金に適しています。

また、融資審査と無関係に利用できるファクタリングは、売掛金を現金化できる有効な手段です。

資金繰りに行き詰まった際は、原因を冷静に見極めた上で、銀行融資の改善策を講じるか、別の調達方法を柔軟に選ぶことが生き残りのカギとなります。