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税務会計

確定申告のやり方や流れと必要書類まとめ

2024年12月30日

確定申告は「早めの準備」と「効率的な手順」が成功のカギです。

書類の整理や帳簿作成は手間がかかるイメージがありますが、事前準備をしっかり行えばスムーズに進められます。

特に、e-Taxを活用すれば手続きが簡単になります。

本記事では、確定申告の基本的な流れとポイントをわかりやすく解説します。初心者でも安心して取り組めるよう、準備から提出までの具体的な手順を詳しく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

確定申告はe-taxがおすすめ

確定申告の方法は、国税庁の確定申告用のWEBサイト「e-tax」を使うと便利です。e-Taxは、自宅やオフィスからインターネットを通じて、確定申告や納税、各種手続きを行えるオンラインサービスです。

e-taxのメリット

e-taxを利用する主なメリットは以下のとおりです。

  1. 24時間利用可能: 確定申告期間中は24時間いつでも申告ができます。
  2. スマートフォン対応: マイナンバーカード対応のスマートフォンがあれば、いつでもどこでも申告が可能です。
  3. 自動計算機能: 「確定申告書等作成コーナー」では、画面の案内に従って入力するだけで、自動計算されるため計算ミスを防げます。
  4. データの自動入力: マイナポータル連携機能により、給与所得の源泉徴収票などのデータを一括取得し、申告書に自動入力できます。

e-taxを利用するには、利用者識別番号の取得ログイン方法を決める必要があります。また、e-taxを使って確定申告書の提出を電子申告する際には電子証明書が必要になります。

利用者識別番号は16桁の番号でe-taxを使うためのアカウントです。取得方法は複数ありますが、WEB上で取得するのが便利です。

e-taxはログイン方法を事前に決めておく必要があります。一般的に便利なのは、➀マイナンバー方式と②ID・パスワード方式です。

マイナンバー方式
マイナンバーカードを使ってログインします。マイナンバーカードとマイナンバーカードを読み込むためのICカードリーダライタが必要です。マイナンバーカードの発行は、居住地の市区町村で行いますが、発行までに1~2週間かかるため、早めに申請が必要です。
ID・パスワード方式
ID・パスワードを事前に設定しログインします。ID・パスワード設定には、事前に税務署で税務職員と対面での本人確認が必要です。

e-Taxの電子証明書は、本人確認やデータの改ざん防止のための「デジタルID」のようなものです。これにより、確定申告書をインターネットで提出する際に、申請者が本人であることを証明します。

電子証明書には、公的なものや民間事業者が発行するものなど様々ですが、一般的にはマイナンバーカードが使われます。

ポイント

e-taxを確定申告書の作成のみに使用し、書面で印刷して提出する場合は、電子証明書は不要です。

確定申告の準備と手順

確定申告をスムーズに進めるためには、必要な会計ソフトやツールを準備し、合理的な手順で進めるのがポイントです。

会計ソフトやツールの準備

メルカリの確定申告では、事業所得で申告する場合、帳簿が必要です。帳簿は青色申告と白色申告では以下の違いがあります。

  • 青色申告:複式簿記による帳簿が必要
  • 白色申告:簡易な帳簿で対応可能

帳簿の作成には会計ソフトやツールがあると便利です。

青色申告の複式簿記の帳簿

青色申告の帳簿は複式簿記で帳簿を作成します。複式簿記は「仕訳」といって、取引一つ一つを一定のルールのもと記録していく方法です。そのため、一般的には会計ソフトが必要になります。

【仕訳の例】

日付借方金額借方科目摘要貸方科目貸方金額
11月2日14,515売掛金11月2日分売上売上14,515
11月3日780旅費交通費タクシー代現金780

会計ソフトは、大きく分けると、ダウンロード型とクラウド型があります。ダウンロード型はPCにインストールする会計ソフトで、クラウド型は、インターネット上のサーバーでデータを管理し、会計処理を行うソフトです。

確定申告で会計ソフトを使うなら、クラウド型がおすすめです。クラウド型のメリット・デメリットは以下のとおりです。

クラウド型のメリット
✅銀行口座やクレジットカードと連携できて入力が楽
✅バックアップが自動で行われるので安心
✅複数人での使用が可能
✅税理士に委託する際会計データのやりとりが不要で便利

クラウド型のデメリット
✅インターネットによる情報の漏洩
✅処理速度が通信環境に依存する
✅サブスク方式が多いので長期的には運用コストがかかる

なお、個人事業主の青色申告対応のクラウド型で人気なのは、以下の3社です。

おすすめの会計ソフト

  • マネーフォワードクラウド確定申告
  • freee会計
  • やよいの青色申告オンライン

白色申告の簡易帳簿

下の画像は国税庁のパンフレットです。白色申告の帳簿は画像のような表形式のもので十分なので、会計ソフトなどを用意せず、表計算ソフトのExcelなどで作成可能です。

出典:国税庁 帳簿の記帳のしかた

確定申告の手順

確定申告は以下の手順で進めていくとスムーズです。

  • 売上や経費の資料の収集
  • 帳簿の作成
  • 決算処理
  • 確定申告書の作成
  • 確定申告書の提出

次章以降で、各パートの具体的な作業内容を解説していきます。

手順❶売上や経費の資料の収集

まず、売上や経費の資料を収集・整理します。

売上については帳簿に記入する場合、「日付ごとの合計額」が抽出できれば問題ありません。

商品の仕入れ、発送費用、梱包資材代、通信費や水道光熱費などが経費として計上できます。経費が多いと、結果的に支払う税金が少なくなるため、漏れなく記録しましょう。

手順❷帳簿の作成

売上や経費の資料を収集できたら売上や経費の資料を収集できたら、帳簿を作成します。帳簿は、日々の収入や支出をまとめた記録です。

青色申告と白色申告では、使う帳簿が違うため、別々に解説します。

青色申告の場合の帳簿の作成

青色申告の帳簿は以下の4つのパートに区分して、順番に進めていくとスムーズです。

  • 売上の入力
  • 預金の収支の入力
  • 現金支払いの経費の入力
  • クレジットカードの入力

❶売上の入力

売上は取引ごとではなく、日付ごとに入力します。ただし、入力は日付単位で計上しますが、取引データは保存しておきます。

例えば、11月2日の売上が4件ある場合、4件の合計金額14,515円(3,515円+5,700円+1,600円+3,700円=14,515円)で仕訳を計上します。

仕訳は以下のように計上します。購入者が購入した時点で売上は発生しますが、入金はされていないので売掛金という科目を使います。

日付借方金額借方科目摘要貸方科目貸方金額
11月2日14,515売掛金11月2日分売上売上14,515

❷預金の収支の入力

預金取引は、主に以下のパターンが想定されます。

  • 預金口座への預入れ
  • 預金口座から引出し
  • 売掛金のの入金
  • クレジットカードの支払い

これを仕訳に計上していくと、以下のようになります。

項目借方金額借方科目摘要貸方科目貸方金額
預金口座の預入れ×××普通預金預入れ事業主借×××
預金口座から引出し×××事業主貸引出し普通預金×××
売掛金の入金×××普通預金売掛金入金売掛金×××
クレジットカードの支払い×××未払金カード支払い普通預金×××

❸現金支払いの経費の入力

現金支払いの経費は、領収書をもとに入力します。現金支払いは、以下のように借方に経費の科目・貸方に現金の仕訳パターンです。例えば、11月3日にタクシー代780円を支払ったという取引は以下の仕訳になります。

日付借方金額借方科目摘要貸方科目貸方金額
11月3日780旅費交通費タクシー代現金780

その他の費用は、上記の仕訳パターンの借方の科目を内容に応じて、以下の科目を適用します。

科目内容
仕入れ販売する商品の購入費用
消耗品費梱包材料費、事務用品、プリンターのインクなど
通信費インターネット接続費、携帯電話代
支払手数料商品代金から差し引かれる販売手数料、銀行振込の振込手数料など
荷造運賃商品を顧客に発送する際の郵送料
広告宣伝費商品のプロモーションに関する費用、SNS広告費
旅費交通費商品の仕入れや発送のための移動費用
水道光熱費事業に使用する部屋の電気代、ガス代
雑費上記のどの科目にも当てはまらないもの

❹クレジットカードの入力

クレジットカードで物を購入した場合の入力では、以下のように借方に経費の科目・貸方に未払金の仕訳パターンです。例えば、11月4日にプリンターのインク1,200円を購入したという取引は以下の仕訳になります。

日付借方金額借方科目摘要貸方科目貸方金額
11月4日1,200消耗品費プリンターインク代未払金1,200

白色申告の場合の帳簿の作成

白色申告での帳簿は、表計算ソフトのExcelなどで作成可能で、売上と経費のみで完了します。帳簿は、国税庁の見本にならって以下のような様式で作成します。

❶売上の入力

売上の記載は青色申告と同様、取引ごとではなく、日付ごとに入力します。ただし、入力は日付単位で計上しますが、取引データは保存しておきます。

例えば、前述のように11月2日の売上が4件ある場合、4件の合計金額14,515円(3,515円+5,700円+1,600円+3,700円=14,515円)で帳簿に入力します。

入力した時の記入例は以下のようになります。

❷経費の入力

経費は、支払内容から判断して、適宜の科目の欄に金額を入力します。

例えば、11月3日にタクシー代780円を支払い、11月4日にプリンターのインク1,200円を購入したという取引は以下のように入力します。

あとは、この要領でどんどん入力していくだけです。

手順❸決算処理

帳簿ができたら、1月1日(年の途中で事業を始めた場合は事業の開始の日)から年度末(12月31日)までの期間の集計結果を基に決算処理を行います。決算処理では、最終的な利益や損失を計算します。

決算処理で行う代表的な処理であるものを3つ紹介します。

棚卸し

棚卸しとは、正確な売上や利益を計算するためには、実際の在庫を数え会計処理をすることいいます。通常、商品は仕入れた時に「仕入れ」という経費の項目で処理します。売れた商品については、経費になりますが、売れ残りの商品は、売上を計上してないため、そのままにしておくと、経費だけ計上されてしまいます。

そのため、期末の在庫を数えて、仕入れから減算します。

注意

特にせどりなどの物販では、必ず棚卸しが必要です。物販の場合、棚卸しの漏れは損益に大きく影響するので、忘れず計上しましょう。

せどりの確定申告についてはこちらの記事でくわしく解説しています。
せどりの確定申告完全ガイド|申告のポイントを徹底解説

減価償却費の計上

減価償却とは長期間使用される資産を耐用年数に応じて毎年一定の金額費用化する処理のことです。

減価償却は、収益と費用の対応関係を保ち、資産の価値減少を会計上反映するために行われます。長期間使用する車やパソコンの購入費用を一度に計上すると、購入年の費用が大きくなり、その後の年には費用がゼロになります。これでは実際の使用期間に応じた収益との対応が取れないため、減価償却によって使用期間にわたって費用化します。また、資産価値の減少を帳簿に反映し、耐用年数に基づいて段階的に費用として計上することが求められます。

売上・費用の見越し・繰り延べ

売上・費用の見越し・繰り延べとは、売上や費用を適切な会計期間に計上するための会計処理方法です。以下メルカリでの取引を想定した見越し・繰り延べについて解説します。

売上の見越し
商品が売れたけれども、実際の入金が翌年になる場合でも、売上が確定した年の収益として計上します。たとえば、12月に商品が売れて取引が完了していても、売上の入金が1月になる場合、その売上を12月に「見越し計上」します。
費用の見越し・繰り延べ
仕入れや運送費用が年内に発生しているが、実際の支払いが翌年になる場合でも、費用が発生した年に計上します。たとえば、12月分の仕入れ代金を翌年1月に支払う場合でも、その費用を12月分として見越して計上します。

翌年分の費用を先払いした場合には、まだ使用していない分の費用を翌年に「繰り延べ」て計上します。たとえば、1年分のコンサル費用を12月に支払った場合、その年度に利用する分だけを計上し、翌年度分は翌年度の費用として計上します。

手順❹確定申告書の作成

確定申告書は、国税庁のe-taxを使うと便利です。ガイドに従って進められるので初心者でも分かりやすいつくりになっています。

確定申告書の作成では、事業所得の場合、青色申告は青色申告決算書、白色申告では収支内訳書という確定申告用の決算書が必要です。会社員の副業で雑所得で申告する場合は、いずれも不要です。

また、確定申告書は第一表と第二表の2部で構成されています。

青色申告決算書(または収支内訳書)の作成

事業所得で確定申告する場合、事業の損益状況を開示するために確定申告用の決算書を添付します。決算書は青色申告の場合、青色申告決算書、白色申告の場合、収支内訳書といいます。

青色申告決算書

収支内訳書

青色申告決算書

青色申告決算書は、複式簿記に基づいて作成するため、売上、経費、仕入などの記入項目が細かく、貸借対照表や損益計算書といった財務の状況を詳しく記載します。また、棚卸資産や減価償却費の詳細も必要です。用紙は4ページあり、かなりの情報量を記載する形式です。

収支内訳書

収支内訳書は、白色申告用の簡略な形式で、単式簿記に基づいて作成します。売上や経費、仕入れの簡単な内訳を記載するのみで、複雑な財務情報は不要です。ページ数も2枚で済み、簡単な収支の記録だけで完了する形式です。

確定申告書の作成

確定申告書は第一表・第ニ表とあり、第一表が主要部分で、第二表は補足的な位置づけです。第一表の入力項目は、主に収入金額・所得金額・所得控除額・税金の計算の4つのパートで構成されています。

第一表

第二表

第一表

第一表は、確定申告のメインとなる書類で、1年間の収入、所得控除、税額の計算、最終的な納税額を記載します。収入金額や税額が一目で分かるように、簡潔にまとめられており、確定申告の概要を把握できる形式です。

第ニ表

第二表は、第一表の詳細を補足する書類です。所得の内訳(事業所得や給与所得など)、所得控除の具体的な項目(扶養控除や医療費控除など)、さらに控除対象となる家族の氏名や生年月日などを記載します。より詳細な情報を記載するため、第一表と比べて記入欄が細かく分かれています。

手順❺確定申告書の提出

確定申告書の提出には、以下の2通りの方法があります。

  • 書面印刷で提出
  • インターネットで送信(電子申告)

書面印刷で提出する場合には、以下のメリット・デメリットがあります。

紙に印刷して提出する場合のメリット
操作がシンプル:紙に書き込み提出するため、パソコンやインターネットの操作に不安がある方でも安心です。
税務署職員のサポート:税務署の窓口で直接アドバイスを受けることができ、不明点がその場で解消できます。
電子機器が不要:スマホやパソコンを持っていない方でも手続きができ、通信環境も不要です。

以下は紙に印刷して提出する場合のデメリット
提出の手間:税務署に足を運ぶか郵送する必要があり、時間と手間がかかります。
処理が遅くなる:電子申告に比べて処理に時間がかかり、還付を受ける場合は受け取りまでの日数が長くなることがあります。
控えの保存に手間がかかる:控えが紙で返ってくるため、自分で保管するスペースが必要です。

向いている人

  • パソコン操作やインターネットに不安がある人
  • 税務署職員と直接やりとりをして安心したい人

インターネットで送信(電子申告)する場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

電子申告のメリット
提出が簡単で手間がかからない:インターネットから24時間いつでも申告が可能で、税務署に行く手間が省けます。
還付が早い:還付申告の場合、紙提出に比べて還付金が早く振り込まれることが多いです。
申告書の控えがデータとして保管される:控えが電子データとして保存されるため、過去の申告書を簡単に確認できます。
青色申告の控除が最大限に受けられる:電子申告を行うことで、青色申告特別控除額が55万円から65万円に増えるという優遇措置があります。

電子申告のデメリット
パソコンやスマホ操作が必要:ある程度の操作スキルが必要で、インターネットやパソコン操作に不安がある方には少し難しいかもしれません。
事前準備が必要:利用にはマイナンバーカードやICカードリーダー、または税務署が発行するID・パスワードが必要で、事前に準備しなければならないものが多いです。
利用環境の影響:通信エラーやe-Taxのシステムメンテナンスが発生することがあり、その場合は提出が遅れる可能性もあります。

向いている人

  • パソコンやスマホ操作に慣れている人
  • 青色申告の65万円控除を受けたい人
  • 還付申告を早く受け取りたい人
  • 時間や場所を気にせず申告したい人(例えば平日が忙しくて税務署に行けない会社員や事業主)

どちらの方法にもメリット・デメリットがあるので、ご自身の環境や状況に合わせて、負担の少ない方法を選びましょう。

確定申告に間に合わない場合

確定申告は、毎年3月15日が提出期限です。ただし、提出期限に間に合わない場合も確定申告書は受け付けてもらえます。提出期限後に確定申告書を提出することを期限後申告といいます。

期限後申告とは?

期限後申告とは、確定申告の期限を過ぎたあとに行う申告のことです。通常、確定申告は毎年3月15日までに行う必要がありますが、万が一、この期限に間に合わなかった場合でも「期限後申告」をすることで、必要な手続きを完了させることができます。

期限後申告をする理由

期限に間に合わなかった場合でも、申告をしないと税務署からペナルティ(追加の税金)が発生することがあります。期限後申告をするとペナルティがかかることもありますが、無申告で放置するよりも、早く申告をすることでペナルティが軽減されることがあるため、できるだけ早めに申告を済ませることが大切です。

期限後申告の流れ

期限後申告の流れは、通常の確定申告とほぼ同じです。収入や経費を整理して、申告書を作成し、税務署に提出します。詳しい手順は以下の通りです。

ステップ1:収入と経費の整理

まず、メルカリなどで得た売上や、仕入れにかかった経費などを整理します。売上の明細や経費の領収書があると、申告内容を正確に記入しやすくなります。

ステップ2:申告書を作成

税務署のホームページにある「確定申告書作成コーナー」や、クラウド会計ソフトを使うと、申告書を自分で簡単に作成できます。申告書には、売上金額や経費などの詳細を記入していきます。

ステップ3:申告書の提出

申告書が完成したら、次のいずれかの方法で提出します。

  • 直接持参:税務署に行き、申告書を提出します。税務署の職員が確認してくれるので、初めての方でも安心です。
  • 郵送:申告書を郵送する方法もあります。郵送後、受領の証拠として控えを保管しましょう。
  • e-Tax(オンライン):インターネットを使ってオンラインで提出する方法です。自宅で完了できるので便利です。

期限後申告のペナルティについて

期限を過ぎて申告すると、以下のようなペナルティが発生する可能性があります。

  • 無申告加算税:期限内に申告しなかった場合にかかる追加の税金です。遅れた日数によって税率が変わり、早く申告するほど軽減される場合があります。
  • 延滞税:税金を納める期限を過ぎると、支払いが遅れた期間に応じて延滞税が発生します。これも早めに申告・納税するほど軽減されます。

期限後申告でもできること

期限後申告でも、正確に収入や経費を申告していれば、必要な税金を納めるだけで他に問題はありません。また、早めに期限後申告を済ませることで、今後のトラブルを回避し、安心して活動が続けられます。


期限後申告は、確定申告の期限に間に合わなかった場合に行う申告方法で、ペナルティが発生することもありますが、できるだけ早めに申告すればペナルティが軽減されることもあります。申告に必要な収入や経費の証拠を集め、申告書を作成して提出するだけなので、無申告で放置せず、早めに対応するようにしましょう。

確定申告を税理士に代行してやってもらう3つのメリット

ここまでの流れを見てもらうとわかるように、確定申告は、かなりの作業量と時間が必要です。忙しくて時間を取れない場合や、自信がない場合は税理士に依頼する方法もあります。

税理士に依頼するメリット

  • 時間と労力の節約
  • 正確な申告による節税
  • 税務調査への対応

間と労力の節約

記帳や申告書の作成など、確定申告にかかるすべての作業を税理士に任せられるため、本業に集中できる時間が大幅に増えます。
特に、青色申告の場合は、複式簿記による記帳が必要となりますが、税理士であれば正確かつ効率的に記帳することができます。
また、税務署とのやり取りも税理士が代行してくれるため、時間と手間を大幅に削減できます。

正確な申告による節税

税理士は、常に最新の税法改正に精通しており、申告漏れや過払いなどのリスクを回避することができます。
また、適切な経費の計上や節税対策をアドバイスすることで、税負担を軽減することができます。

税務調査への対応

税理士は税法や申告手続きに精通しており、申告書類の作成段階からミスや記載漏れを防ぐことができます。適切な税務処理を行うことで、税務署からの指摘や調査リスクを大幅に低減できるのです。

例えば、経費の計上漏れや不適切な経費処理は税務調査の対象になりやすいポイントですが、税理士はこれを事前に精査し、税法に基づいた処理を行うため安心です。

確定申告は早めの準備と効率的な手順で!

確定申告では、領収書や請求書、通帳の取引履歴をまとめることで、記帳作業が楽になります。

青色申告は複式簿記が必要ですが、会計ソフトを使えば自動計算や仕訳機能で負担を軽減できます。白色申告は簡易帳簿で対応できるため、Excelでも作成可能です。

決算処理では、棚卸しや減価償却費を計算し、最終的な利益や損失を確定します。この作業はやや複雑ですが、会計ソフトの補助機能を使えば精度が高まります。

申告書の作成には、e-Taxの利用がおすすめです。自動計算やデータ連携機能が充実しており、初心者でも簡単に入力できます。さらに、電子申告なら控除額が増えるなどのメリットもあります。

最後に、期限後申告にならないよう注意しましょう。もし間に合わなくても、速やかに手続きすればペナルティを軽減できます。

確定申告は複雑に思えますが、事前準備とツールの活用で効率化できます。不安があれば税理士に依頼するのも一つの方法です。早めの行動で、安心して申告を終えましょう。