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税理士の選び方

税理士が間違いだらけで税理士変更すらできなくなった事例を解説

2025年1月12日

税理士が間違いだらけだと、税務署への心証も悪いし、思わぬリスクがあるのではないか?不安ですよね。

税理士を変更すれば、解決しそうですが、税務調査を控えていて、間違いを証言してもらうために税務調査まで税理士を変更できないという事例もあります。

この記事では、以下の内容について税理士事務所勤務19年のベテランスタッフの知見をもとに解説しました。

この記事の内容

  • 税理士が間違いだらけの原因と改善の可能性
  • 事実と違う処理の決算ミスがあり放置された事例
  • 税理士変更のメリット・デメリット
  • 税理士変更の流れ

いざ、税理士を変更したくてもできないといった不利益を被る前に、最後までお読みください。

税理士が間違いだらけの原因と改善の可能性

税理士が間違いだらけの場合、原因として主に以下の4つが考えられますが、改善の可能性は低いです。

間違いだらけの原因

  • 税理士自身がいい加減
  • 税理士が一人でやっていて事務所にチェック機能がない
  • 未経験の事務所スタッフに任せっぱなし
  • 事務所スタッフの入れ替わりが激しく引継ぎができていない

なぜ、改善の可能性が低いのか、その理由を解説していきます。

税理士自身がいい加減

税理士自身が仕事に対して真剣さを欠いている場合です。例えば、細かい確認を怠ったり、業務を適当に済ませたりすることが考えられます。プロフェッショナルとしての意識が低いと、クライアントに対して正確なサービスを提供することが難しくなります。

改善が難しい理由は以下のとおりです。

態度や価値観の問題
プロフェッショナルとしての意識や態度は、簡単には変わりません。長年の習慣や価値観を短期間で改めることは難しいです。
自覚の欠如
自身がいい加減であることを認識していない場合、改善の意識が芽生えないため、外部からの指摘や改善要求も効果を持ちにくいです。
業務の負担
多忙さやストレスが原因で仕事に対する姿勢がいい加減になることもあり、根本的な業務負担を軽減しない限り、改善が難しいことがあります。

税理士が一人でやっていて事務所にチェック機能がない

この原因は、税理士が個人で業務を行っている場合に生じます。一人で全ての業務をこなしているため、誰もその仕事を見直すことができません。チェック機能がないと、ミスが見逃される可能性が高くなります。複数の目でチェックすることが重要で、これが欠けていることがミスの原因となります。

改善が難しい理由は以下のとおりです。

人手不足
一人で運営している税理士事務所は、人を増やすことが難しい場合が多いです。人件費の問題や信頼できるスタッフの採用が困難であることが挙げられます。
コスト
追加のスタッフを雇うためのコストや、チェック機能を導入するためのシステム投資が財政的に厳しい場合があります。
業務量
業務の繁忙期などでは、時間的な余裕がなく、チェック機能の導入や改善にまで手が回らないことがあります。

未経験の事務スタッフに任せっぱなし

税理士が自身の業務の一部を未経験のスタッフに任せてしまう場合です。スタッフが経験不足であると、専門的な知識やスキルが不足しているため、ミスが発生する可能性が高まります。スタッフに適切な教育やサポートを行わないと、業務の品質が低下してしまいます。

改善が難しい理由は以下のとおりです。

教育コストと時間
未経験のスタッフを育成するためには時間と労力が必要ですが、それを賄うリソースが不足していることがあります。
スタッフの質
優秀なスタッフを見つけるのが難しく、未経験でも雇わざるを得ない状況が続くと、根本的な改善が難しくなります。

業務の複雑さ
税務業務の複雑さから、未経験者には対応が難しく、経験を積むまでに時間がかかるため、短期的な改善が難しいです。

事務所スタッフの入れ替わりが激しく引継ぎができていない

スタッフの入れ替わりが頻繁にあると、業務の継続性が保てません。引き継ぎが十分に行われない場合、新しいスタッフが前任者の仕事の詳細や背景を把握できず、誤りが発生することがあります。安定した人員体制を維持し、適切な引き継ぎを行うことが重要です。

改善が難しい理由は以下のとおりです。

労働環境の問題
入れ替わりが激しい背景には、労働環境や給与待遇の問題があることが多く、これらを改善するには大幅な改革が必要です。
引継ぎの難しさ
スタッフの入れ替わりが激しいと、継続的な引継ぎプロセスを確立するのが難しく、ノウハウが十分に蓄積されません。
スタッフのモチベーション
入れ替わりが激しい環境では、スタッフのモチベーションや組織へのコミットメントが低下しやすく、引継ぎの重要性を理解してもらうのが難しいです。

これらの理由から、それぞれの問題に対する改善が難しくなっています。解決には、組織全体の構造改革や経営方針の見直し、長期的な視点での対策が求められることが多いです。

間違いだらけの決算ミスがあり放置された事例

以下はyahoo知恵袋にあった事例です。

事例

相談者は法人経営者であり、税理士事務所からの決算ミスに直面しています。問題の内容は、ありもしない現金入金と未払金の操作による現金残の調整であり、税金には影響がなかったものの、決算書には嘘が含まれており、相談者は不愉快な思いをしています。税理士事務所は謝罪し、決算費用の返金を約束しましたが、一か月経っても何の進展もありません。更に、税調査が控えており、新たな税理士に切り替えることも難しい状況です。相談者は現状から抜け出すための適切な対策を模索しています。

事例の経緯

時系列でまとめると以下のようになります。

  • 決算ミスの発覚前
    • 税理士事務所に決算を依頼。
    • 決算の説明の際、元帳は見せてもらえなかった。   
  • 決算ミスの発覚
    • 決算後、ありもしない現金入金が200万円計上されていることに気づく。
    • 現金残高を合わせるために未払金が操作されていたことを発見。
    • 決算書の内容が間違いだらけであることが判明し、不愉快な思いをする。   
  • 税理士事務所への対応
    • 税理士事務所に報告。
    • 担当者が謝罪するが、税理士本人は来ず。
    • 決算費用の返金を約束されるが、1か月以上音沙汰がない。
    • 決算の修正を依頼するも、対応が放置される。   
  • 現在の状況
    • 税務調査が予定されているため、税理士を簡単に変更できない。
    • 毎日、決算のミスについて悔しい思いを抱え続けている。

問題が大きくなると税理士変更に支障

前述の事例の問題点は税理士を変更できない点にあります。

税務調査が予定されているため、税理士を変更すると、税務調査時に税理士が間違ってやったことを証言する人がいません。

ポイント

こうなってからでは遅いので、税理士が間違いだらけの決算書や申告書を作成するような場合は、気づいた時点で税理士変更をするのが無難です。

税理士変更のメリット・デメリット

税理士が間違いだらけの場合、早めの税理士変更がおすすめですが、税理士変更にもメリット・デメリットがあります。ここでは、税理士変更のメリット・デメリットについて実務の視点でまとめました。

税理士変更のメリット

  • 精度の向上
    • 新しい税理士に変更することで、税務申告や会計業務の精度が向上する可能性があります。
    • ミスが減り、正確な処理が期待できます。   
  • 安心感の増大
    • 信頼できる税理士を選ぶことで、税務や会計に対する安心感が得られます。
    • プロフェッショナルな対応により、税務リスクの軽減が期待できます。   
  • より良いサービス
    • 評判の良い税理士事務所に変更することで、より質の高いサービスを受けることができる可能性があります。
    • 例えば、定期的な相談やフィードバック、積極的なアドバイスなどが期待できます。   
  • 業務の効率化
    • 経験豊富な税理士事務所に変更することで、業務の効率化が図られることがあります。
    • 新しいツールやソフトウェアの導入、効率的なワークフローの構築などが進む可能性があります。

税理士変更のデメリット

新しい税理士に変更するには初期費用や手間がかかり、契約見直しや業務内容の説明が必要です。また、適切な税理士を見つけるには、慎重な比較検討が求められます。

  • 初期費用と手間

新しい税理士に変更するための初期費用や手間がかかります。例えば、契約の見直しや、新しい税理士に過去の業務内容を説明するための時間が必要です。

  • 見極めの難しさ

適切な税理士を見つけるのは容易ではありません。信頼できる税理士を選ぶために、複数の候補を比較検討し、慎重に判断する必要があります。

  • 新しい関係の構築

新しい税理士との信頼関係を再構築するためには時間がかかります。特に長期間にわたって一人の税理士に依頼していた場合、新しい税理士との信頼関係を築くには時間と努力が必要です。

  • 短期的なリスク

短期的には、新しい税理士の業務のやり方に慣れるまでの間、一時的に業務効率が低下する可能性があります。また、新しい税理士の対応が期待にそぐわない場合、再度の変更が必要になるリスクもあります。

ポイント

税理士が間違いだらけで改善の見込みが低い場合、税理士を変更することは長期的には非常に有益です。ただし、変更にはコストとリスクが伴います。新しい税理士を選ぶ際には、事前の調査や信頼できる紹介を利用し、慎重に判断することが重要です。また、変更後も定期的に業務のチェックを行い、適切なサービスを受け続けられるようにすることが大切です。

税理士変更の流れ

税理士を変更する場合、以下の6つのステップで進めることをおすすめします。

現在の顧問税理士との契約内容を確認する

  • 契約期間:月単位なのか、事業年度単位なのかを確認しましょう。
  • 解約時期:契約書に解約時期や違約金に関する規定がないか確認しましょう。
  • 報酬体系:顧問料や決算料など、報酬体系を確認しましょう。

次の税理士を探す

  • 口コミや評判、インターネットの情報などを参考に、候補となる税理士を選びましょう。
  • 事前に求めるサービスや専門知識、実績などを明確にしておくことが重要です。
  • 税理士紹介サイトを利用するのも有効です。

新しい税理士への切り替えタイミングを決める

  • 繁忙期を避けた時期を選ぶようにしましょう。
  • 税務申告や決算時期などのスケジュールを考慮しましょう。
  • 具体的な切り替え日を、現・新両方の税理士と相談して決めましょう。

解約を希望する旨を伝える

  • 電話やメールで伝えるのが一般的ですが、書面での連絡を求められる場合もあります。
  • 契約書に基づき、解約時期までに解約の意思を伝えましょう。
  • 具体的な理由を伝える必要はありませんが、円満な関係を築くために、事前に理由を考えておくと良いでしょう。

預けてある書類を回収する

  • 確定申告書、決算書、総勘定元帳など、必要な書類をすべて回収しましょう。
  • 書類の返却期限や方法について、現契約の税理士と調整しましょう。
  • 書類を受け取ったら、内容に漏れがないか確認しましょう。

新しい税理士と顧問契約を結ぶ

  • 契約内容や報酬体系、対応範囲などを十分に確認しましょう。
  • 契約書の内容に疑問点があれば、遠慮なく質問しましょう。
  • 納得いく内容で契約を結びましょう。

ポイント

税理士変更は、早めに準備を始めることが大切です。トラブルを避けるためにも、現・新両方の税理士と円滑にコミュニケーションを図りましょう。

税理士変更での断り方や税理士変更の流れはこちらの記事でくわしく解説しています。
税理士変更の断り方|もめずに解約するための鉄板のフレーズ2選

失敗しない税理士探しは税理士紹介サイトがおすすめ

税理士紹介サイトは、税理士を探している人に適切な税理士を無料で紹介するオンラインサービスです。自分で探すよりも効率的に適切な税理士を見つけられます。

税理士紹介サイトの利用の流れ

利用の流れを大まかにまとめると以下のようになります。

  • 利用者はWEB上で登録します。
  • 税理士紹介サイトの担当者が電話にて希望の税理士についてヒアリングします。
  • 登録税理士の中から希望に合う税理士を選定して紹介してくれます。
  • 紹介の税理士と面談の上、契約するかどうかを判断します。

契約する場合は、税理士と個別の契約になります。断る場合は、税理士ではなく税理士紹介サイトの担当者に伝えると代わりに断ってくれ、別の税理士を紹介してくれます。これら全て無料で利用できます。

税理士紹介サイトのメリット

税理士紹介サイトを利用する主なメリットは以下のとおりです。

  • 税理士を探すのが楽
  • 次の税理士がすぐ見つかる
  • 今よりいい税理士が期待できる

税理士を探すのが楽

税理士紹介サイトでは、多くのところが申し込んだ後に、メールや電話による希望の税理士のヒアリングをして、希望に沿った税理士を選定して、候補の税理士2~3人を紹介してくれます。

自分で探すときのようにインターネットで検索して、税理士のホームページをくまなく見ていく労力を使う必要なく楽に選ぶことができます。

税理士がすぐ見つかる

税理士紹介サイトの中でも税理士登録数の多い税理士ドットコムでは、6,300人以上の税理士、税理士紹介センター(株式会社ビスカス)では、4,200か所以上の事務所が登録しています。

そのため、税理士が見つかる確率は高いです。

今よりいい税理士が期待できる

税理士紹介サイトもビジネスなので、税理士を紹介しないと収益は上がりません。(紹介手数料は税理士が負担します)そのため、成約できるようないい税理士を優先的に紹介します。つまり利用者側にとってはいい税理士とのマッチングが期待できます。

税理士紹介サイトのデメリット

税理士紹介サイトのデメリットとしては、

  • 税理士紹介サイトによってサービスや登録税理士数に差がある
  • 十数社のサービスから比較検討するのが難しい

税理士紹介サイトによってサービスや登録税理士数に差がある

税理士紹介サイトでも、紹介する税理士を審査するか否か登録している税理士の数などには違いがあります。よく見極めないと、なかなかいい税理士に巡り合えないこともあります。

十数社のサービスから比較検討するのが難しい

税理士紹介サイトは十数社あります。WEBサイトを漠然と眺めるだけでは、どこがいいのか、なかなか判断するのは難しいです。

税理士紹介サイトの選び方

税理士紹介サイトを選ぶには、以下3つの点を重視すると、失敗することがありません。

ポイント

  • 登録税理士の質・人数、
  • 担当者のサポート、
  • 運営年数・実績

登録税理士の質・人数

税理士紹介サイトでは、登録税理士を審査するところもあります。審査しているところが一番ですが、そうでなければ、登録税理士の人数が多いほど、いい税理士に出会う可能性は高くなります。

担当者のサポート

税理士選びでは、税理士との面談・報酬の交渉が必要です。忙しいときの日程調整は大変ですし、価格交渉は苦手という方もいますよね。そこで、税理士との面談の日程調整や価格交渉も担当者にお任せできるところがおすすめです。

運営年数・実績

税理士紹介サイトの運営年数が長く実績が多いほど、登録税理士の数も多く、担当者のスキルも高くなる傾向にあります。
税理士紹介サイトを選ぶ際は、「運営年数が長く」「実績が多い」ところを重点的に選びましょう。

おすすめの税理士紹介サイトについてはこちらの記事で紹介しています。
おすすめの税理士紹介サイト【最新ランキング】主要5社を徹底比較!

まとめ

税理士のミスは税務署への信頼を損ね、企業に予期せぬリスクをもたらします。

原因として、税理士自身の不注意や事務所のチェック体制の欠如、未経験スタッフの対応、頻繁なスタッフ入れ替えなどが挙げられ、改善は困難です。

問題発覚時には早急な税理士変更が推奨されますが、変更には初期費用や手間、信頼関係の再構築といったデメリットも存在します。

円滑な変更を行うためには、紹介サイトの活用が有効で、質の高い税理士を効率的に見つけることが可能です。最終的には、信頼できる税理士選びと定期的な業務チェックが重要です。