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税理士の選び方

税理士の探し方|個人事業主がやりがちな失敗3つのポイントと解決策

2024年7月5日

個人事業主が自分に合った税理士を見つけることは、ビジネスの成功に直結する重要な要素です。

令和5年・令和6年と以下の度重なる税制改正で、個人事業の税務には専門知識がないと対応が難しくなっています。

令和5年・6年の税制改正

  • インボイス制度の改正
  • 電子帳簿保存法の改正
  • 定額減税の導入

そのため、これまで以上に税理士への必要性が高まっています。

しかし、多くの事業主が情報不足や紹介者からの偏った情報、自分に合った基準が定まっていないことから、不適切な税理士を選んでしまうケースが少なくありません。

本記事では、税理士選びにおける三つの主要な問題点とその対策について詳しく解説します。また、税理士紹介サイトを活用することでこれらの問題を解決し、最適な税理士を見つける方法についても紹介します。

正しい税理士選びのポイントを押さえて、ビジネスの健全な発展をサポートしましょう。

税理士の探し方で失敗しがちな3つのポイント

税理士を探す際には、いくつかの落とし穴があります。以下に、特に注意すべき3つのポイントについて詳しく説明します。

確定申告直前で探し始める

確定申告に間に合わなくなり、結果として、申告期限に間に合わず、延滞税や加算税などのペナルティを課される可能性があります。

確定申告直前では、税理士への依頼ができない場合があります。

2月以降は受付を締め切っている税理士も多く、また個人事業主の確定申告そのものをやらない税理士も多くいます。

繁忙期に集中してしまう個人事業主の確定申告業務は、敬遠されがちななのも事実で、昨年からのインボイス制度の導入で、余計に拍車がかかっています。

安易にインターネット検索してしまう

インターネットで「税理士」と検索すると、多くの税理士事務所のホームページが表示されます。しかし、検索上位に表示されている税理士事務所が必ずしも優秀とは限りません。

税理士のスキル不足で、間違いだらけの申告書になってしまうこともあります。

中には、SEO対策に力を入れているだけで、実際の業務能力が低い税理士事務所もある可能性があります。また、ホームページの情報だけで判断してしまうと、重要な情報を見逃してしまう可能性もあります。

税理士費用の相場を知らずに探し始める

個人事業主の確定申告に関する税理士費用は、数万円から数十万円まで幅広く存在します。業種、取引の複雑さ、売上規模などによって適正な費用は変わってきます。

相場を知らずに契約してしまうと、単純な確定申告のみであるにもかかわらず、不必要に高額な費用を支払うことになりかねません。

個人事業主の税理士の探し方で失敗しない3つのポイント

個人事業主が適切な税理士を見つけるためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

失敗しない3つのポイント

  • 事前に相場を調べておく
  • 複数の税理士を比較する
  • 早めに探し始める

    これらのポイントを意識することで、自身のニーズに合った税理士を効率的に見つけることができます。

    事前に相場を調べておく

    税理士費用は、サービス内容や地域によって大きく異なります。事前に適正な費用の相場を把握しておくことが重要です。ちなみに、税理士事務所のホームページ上に公開された価格表をもとに算出した、

    個人事業主の税理士費用の相場は、月額顧問料で2万円、スポット契約で14万円が目安です。

    顧問契約
    継続的に税務や経理のサポートを行う契約のことです。定期的に面談で財務分析、税務相談を行い、税理士費用は毎月月額の顧問料と、合わせて確定申告時に決算報酬が発生します。
    スポット契約
    個人事業主の場合のスポット契約は、確定申告期に決算書・確定申告書の作成を行います。税理士費用は確定申告時の決算報酬のみとなります。

    顧問契約の相場

    顧問契約の相場

    訪問頻度3ヵ月に1回
    月額顧問料20,000円
    決算報酬120,000円
    記帳代行月額5,000円を加算

    月額顧問の場合は、定期で面談するのが一般的です。
    ただ、個人事業の場合、取引規模も小さく、予算の関係もあって毎月の面談は希望しないケースが多くあります。そのため、訪問頻度を3か月に1回や年2回・3回と決めていることが多いです。

    平均すると、3ヵ月に1回程度が多く、3ヵ月に1回の面談で算定した顧問料は20,000円、決算報酬は120,000円となります。

    会計ソフトの入力を自分でやる場合、記帳代行料が加算されず、全て税理士に丸投げすると、記帳代行料として月額5,000円が加算されます。

    スポット契約の相場

    スポット契約の相場を3つの税理士事務所の料金表から算出した結果は以下のとおりです。

    スポット契約の相場

    売上1,000万円以下2,000万円以下3,000万円以下5,000万円以下
    確定申告報酬100,000円130,000円150,000円200,000円

    元となった税理士事務所の料金表などは以下の記事で紹介しています。
    個人事業主の税理士費用の相場|月額2万円・スポット14万円が目安

    複数の税理士を比較する

    一人の税理士だけでなく、複数の税理士を比較検討することが重要です。

    • 面談の実施

    可能であれば、3〜5人程度の税理士と直接面談を行いましょう。これにより、専門性や人柄、コミュニケーション能力を直接確認できます。

    • サービス内容の比較

    単に費用だけでなく、提供されるサービスの内容を詳細に比較します。例えば、定期的な経営相談が含まれているかなどを確認しましょう。

    • 専門性の確認

    自身の業界や事業形態に詳しい税理士を選ぶことで、より適切なアドバイスを受けられる可能性が高まります。

    • レスポンスの速さ

    初回の問い合わせから返答までの速さも、将来のコミュニケーションの円滑さを予測する上で重要な要素です。

    ポイント

    複数の税理士を比較することで、自身のニーズに最も合った税理士を見つけやすくなります。

    早めに探し始める

    税理士探しは、余裕を持って早めに始めることが非常に重要です。

    • 確定申告期間の回避

    確定申告の時期(2月〜3月)は多くの税理士が非常に忙しくなります。この時期を避けて探し始めることで、より多くの選択肢を得られます。

    • 十分な準備時間の確保

    税理士との信頼関係構築や、必要書類の準備には時間がかかります。早めに始めることで、焦らずに準備を進められます。

    • 年度途中からの依頼が理想的

    理想的には、新年度が始まってから数ヶ月後に探し始めるのが良いでしょう。これにより、その年度の会計処理を一貫して任せられます。

    • 突発的な税務問題への対応

    早めに税理士を見つけておくことで、突発的な税務問題が発生した際にも迅速に対応できます。

    ポイント

    早めに探し始めることで、じっくりと比較検討ができ、自身に最適な税理士を見つけられる可能性が高まります。

    一般的な税理士の探し方8つのメリット・デメリット

    インターネットで自分で検索する

    インターネットで自分で検索するのが一番ポピュラーな方法です。言わずもがなですが、メリット・デメリットをまとめると以下のとおりです。

    メリット
    ・気楽に探すことができる
    ・WEB上ではあるものの、人となり、事務所の様子などが見られる
    デメリット
    ・検索上位に来る税理士がいい税理士ではない
    ・ホームページ上の情報では得意分野などがわからないこともある
    ・会ってみて相性が悪かったら断りずらい

    友人・知人に紹介してもらう

    友人・知人が事業者だったり、税理士に知り合いがいる場合には、紹介してもらうという方法もあります。インターネットが普及し、税理士業の広告が解禁されてからは、紹介は減りましたが、それ以前は王道の方法の一つでした。

    メリット
    ・友人、知人の紹介なので、一定の信用がある
    ・概ね人柄などもよい場合が多い
    デメリット
    ・紹介される税理士に必ずスキルが備わっているとは言えない
    ・相性が合わず断るときは、紹介者の顔を潰すようでストレスになる

    銀行に紹介してもらう

    銀行が税理士を紹介する場合、個人的な経験上ですが、銀行側の都合が良い税理士である傾向があります。また、銀行の担当者がよく融資先を紹介してくれる税理士に、恩返しで顧客を紹介するパターンもあり、銀行側に偏った側面があることを事前に知っておきましょう。

    メリット
    ・銀行とパイプを持つ税理士なので事業計画策定も対応できる融資に強い税理士の場合が多い
    ・銀行が紹介するので、一定の信用は担保される。
    デメリット
    ・銀行担当者の主観で選ばれるので、人柄、スキルは会うまでわからない
    ・銀行側の融資案件に都合よく動く税理士の可能性がある

    税理士会で紹介してもらう

    税理士会というのは、税理士として登録するうえで加入しなければならない税理士の監督事務の団体です。

    日本税理士会連合会とは‥日本税理士会連合会(日税連)は、税理士の使命及び職責にかんがみ、税理士の義務の遵守及び税理士業務の改善進歩に資するため、税理士会及びその会員に対する指導、連絡及び監督に関する事務を行い、並びに税理士の登録に関する事務を行うことを目的として、税理士法で設立が義務づけられている法人です。全国15の税理士会で構成されています。日本税理士会連合会

    税理士会でも要望があれば、税理士を紹介してくれます。ただ、積極的に斡旋とかをしてくれるわけではなく、税理士会のホームページから自分で検索することになります。事務所所在地・名称・電話番号は公開情報なので、必ず記載されていますが、メールアドレス・ホームページアドレス、取扱業務などは任意情報なので、掲載していない税理士もいます。そのため、それなりの労力が必要な割に十分な情報を得られない可能性があります。

    メリット
    ・偽税理士を選ぶことがないので安心
    ・税理士全員の情報があるのですべて網羅できる
    デメリット
    ・税理士会のWEBサイトで自分で検索するので、かなりの労力が必要
    ・公開されている情報が限定的なので、情報不足は否めない

    確定申告会場で探す

    確定申告時期には、税務署以外の場所で、税理士会などが税理士を派遣して無料相談会を開催しています。確定申告の書類を持参すると、その場で書き方などを税理士が教えてくれます。その際に応対した税理士に今後の契約を依頼する方法です。

    メリット
    ・実際に会っているので、人柄やスキルがわかる
    ・無料相談で派遣される税理士なので、一般的に信用できることが多い
    デメリット
    ・無料相談会場は、混雑しているので込み入った話ができない
    ・相性の合う税理士が対応してくれるとは限らない

    異業種交流会で探す

    異業種交流会は大小さまざまで、いろんなところで開催されています。交流目的で参加すれば、税理士が参加していることもあります。雑談から話し始められるので、他の探し方とは違って気軽にできます。

    メリット
    ・実際に会って、相性などを確認することができる
    ・交流会の属性によっては、ビジネスパートナーとしていい関係が築ける可能性もある
    デメリット
    ・税理士と出会える可能性の面からはあまり高くない
    ・いい税理士である確率はさらに低い

    商工会議所を利用する

    商工会議所でも税理士による無料税務相談が開催されることがあります。開催の有無や日程は、その商工会議所によって違います。商工会議所会員の税理士や有志の税理士により行われています。

    メリット
    ・実際に会って話すので、人柄やスキルなどがわかる
    ・有志でやる税理士なので誠実な人が多い
    デメリット
    ・税理士としてのスキルが高いとは限らない
    ・相性の合う税理士が対応してくれるとは限らない

    SNSで探す

    SNSはプライベートな交流だけでなく、ビジネスでの交流を目的に利用している人も多く、Twiiterなどでは求人の募集・応募やWEBメディア企業とライター・デザイナーなどの仕事の受発注なども頻繁に行われています。税理士とSNSを通じて提携することも可能性として十分あります。

    メリット
    ・フォローフォロワーの関係性などで価値観が共有できているので、いい関係を築きやすい
    ・日頃の交流で、人間性などを見て判断できる
    デメリット
    ・もそも税理士で近隣にいる人がやっている数が少ない
    ・顧問契約など顧客を募集していないこともある

    税理士紹介サイトがおすすめの理由

    効率よく失敗せずに税理士を探すには税理士紹介サイトがおすすめです。

    前述したように税理士の探し方のポイントは以下の3つでした。

    ポイント

    • 事前に相場を調べておく
    • 複数の税理士を比較する
    • 早めに探し始める

    ところが、一般的な8つの探し方では、複数の税理士を比較するのが難しいです。

    その理由は以下の2つです。

    • 複数の税理士を選定するのに時間と労力がかかる
    • 選ばなかった税理士に断るのが気まずい

    その問題を解決するのが税理士紹介サイトです。

    税理士紹介サイトはプロが候補を選定

    税理士紹介サイトでは、経験豊富な専門家が利用者のニーズに合わせて最適な税理士を選定します。

    • 専門知識を活かした選定

    紹介サイトのスタッフは、税務や会計に関する深い知識を持っています。これにより、利用者の事業内容や財務状況を正確に理解し、最適な税理士を選ぶことができます。

    • 豊富なデータベースの活用

    紹介サイトは多数の税理士情報を保有しており、その中から利用者の条件に合う候補を効率的に絞り込むことができます。

    • 客観的な評価

    プロの視点で税理士の実績や専門性を評価するため、表面的な情報だけでなく、実質的な能力や相性を考慮した選定が可能です。

    • 時間と労力の節約

    利用者自身が多数の税理士を調査し比較する手間が省けるため、効率的に最適な税理士を見つけることができます。

    合わない場合は代わりに断ってくれる

    税理士紹介サイトのもう一つの大きなメリットは、紹介された税理士が合わないと感じた場合、サイトのスタッフが代わりに断る対応をしてくれることです。

    • 心理的負担の軽減

    直接断ることによる心理的ストレスや気まずさを避けることができます。これは特に、対面でのコミュニケーションが苦手な方にとって大きなメリットとなります。

    • プロフェッショナルな対応

    紹介サイトのスタッフは、断る際の適切な言葉遣いや理由の伝え方を熟知しています。これにより、双方の関係性を損なうことなく、スムーズに断ることができます。

    • 再選定のスムーズな移行

    断った後も、紹介サイトは利用者のフィードバックを基に、より適切な税理士を再度選定し紹介してくれます。これにより、利用者は継続的にサポートを受けながら、最適な税理士を見つけることができます。

    • 複数の選択肢

    多くの紹介サイトでは、納得いくまで何人でも無料で紹介してくれるサービスを提供しています。これにより、利用者は十分な選択肢の中から最適な税理士を選ぶことができます。

    これらのメリットにより、税理士紹介サイトは利用者にとって効率的で安心な税理士選びの手段となっています。プロの視点による選定と、断る際のサポートにより、利用者は自身のニーズに最も適した税理士を見つけやすくなります。

    こちらの記事では、税理士紹介サイトのおすすめの5社をランキング形式で紹介しています。
    税理士紹介サイトのおすすめ【最新】主要5社を徹底比較!

    まとめ

    個人事業主が税理士探しで失敗しがちな3つのポイントについて解説しました。

    まず、確定申告直前で探し始めると、税理士が忙しく依頼を受け付けないことが多いため、申告期限に間に合わずペナルティを受けるリスクがあります。

    次に、安易にインターネット検索で選ぶと、SEO対策だけに力を入れて実務能力の低い税理士に当たる可能性が高くなります。

    また、税理士費用の相場を知らずに契約すると、単純な確定申告にもかかわらず高額な費用を支払うことになりかねません。

    これらの失敗を避けるためには、事前に相場を調べ、複数の税理士を比較し、早めに探し始めることが重要です。

    税理士紹介サイトを利用すると、専門家が最適な税理士を選び、合わない場合の断りも代行してくれるため、効率的かつ安心です。これらのポイントを押さえることで、自身のニーズに合った税理士を見つけやすくなります。

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